2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Auf Wiedersehen.

また、会えるのはとても嬉しいこと。 そして、それが確信できるというのは幸せなこと。 この場所はそんな夢物語を約束出来る場所。 それが嬉しくて仕方が無い。 再会は喜びだけじゃなく痛みなんかももたらすけど、 そういう感情を抱ける人に出会えるというこ…

Lange nicht gesehen.

久し振りだね。やっぱり君が居ると違うな。 元気そうで何よりだよ、本当に。 でも、久し振りだってのにさ、 まるで昨日も会ったみたいに思えちゃうのが不思議でね。 その辺が君の人徳ってやつなんだろうな、きっと。 ああそうそう、君には全然関係ない話だけ…

Preces meae non sunt dignae.

誰かを救うために自分を犠牲に出来るのは、強さじゃない。 例えば、自分を救う為に大切な人が犠牲になっていたら、 それはとても悲しいことに思えてしまう。 なぜ自分の為に誰かが犠牲にならなければいけないのだろうと、 自分自身を恨んでしまうかもしれな…

Sanctus.

聖人君子になれるとは思わない。 なりたいなんて考える事が既に偽善だとも解ってる。 でも、そいつらと同じ方向を向くことにはさ、 多少なりとも意味はある気がするんだ。 どっかの偉い人が言ってたな、 「我々は神の方向に向かうが常にそこから落ちる。 し…

Tannenbaum.

こんな僕でも頼ってくれる人が居る。 そんな人達の期待に応える為にも、 僕は立っていなければいけないんだ。 どうしようもなく狭い器だけど、 それを溢れさせない様に慎重に歩かないと。 誰かが誰かを救うなんて無理だけど、 せめて寄り掛かる場所ではあり…

Valse sentimentale in F Minor.

結局の所、俺には誰も救えない。 この腕では何も抱えられず、 この口ではどんな意味のある言葉も紡げず、 この脚では地に立つことさえままならない。 なのにどうして誰かを救おう、誰かの為に尽くそうと言える? 誰かを救いたいと思うことすら自惚れなのに、…

Solitude.

物凄く淋しくてさ、今。 ああ、多分これは柄にも無くほろ酔いだからだろ。 普段はサワー一杯程度じゃ絶対に酔わないし、 酔うときはウィスキーをボトル半分くらい空けなきゃないから。 泥酔か素面の二択しかないのが俺の常だからね。 話が逸れたな。たまには…

If you ain't got that Swing.

今日は『スウィングガールズ』を観たよ。 なんだろうね、ツッコミ所は沢山あるけどさ、 自分が音楽をやってる幸せみたいなものを感じたよ。 俺がサックスを始めた時の喜びとか、 中学・高校時代の思い出とか、 今まさに楽器を吹いてる時の高揚感とか……。 な…

I can't fly.

僕がいくら言葉を積み重ねても、 きっと鳥の囀りの方が心に届く。 僕の目は空に向いている。 鳥の目は前を向いている。 僕の心は土に埋まっている。 鳥の心は空に在る。 音は空に四散する。 言葉は脳にこびり付く。 透明な大気の中の、澱んだ僕の目。 歌い方…

i Pagliacci.

淋しいんだよね、そりゃあさ。 独りは嫌だよ。 でもね、自分には誰も幸せに出来ないって無力感と、 良かれと思ったことが大事な人を傷付ける絶望感に比べれば、 まあ……いくらかはマシだよね。 ああ、誰も幸せに出来ないのは努力が足りないからだろうさ。 経…

Traffic Jam.

真っ直ぐ歩くのって難しくてさ。 全く進路を変えずに歩くと絶対に誰かにぶつかっちゃうんだよね。 それで面倒な事になるのは嫌だし、誰かに傷を負わせるのもね。 だから、誰にもぶつからないコースを探して歩こうとしたんだ。 でも、そんなコースなんて無く…

Empty.

さすがにサボりすぎちゃったね。 いや、特に何かトラブルがあったわけじゃないんだ。 何も変わらない、怠惰な日々を送っていただけだよ。 せいぜい胃の調子が良くないことくらいかな? どうもね、いつもに増して言葉が枯れちゃってね。 特に何かあったわけで…

Passing.

場所っていうのはあくまでも場所でしかなくて人ではないから、 人々はそこをいつかは通り過ぎて行ってしまう。 場所は長くそこにあっても、そこにいる人々は変わっていく。 僕すらもそこにずっと留まる事は出来ないのも知っている。 それは果たして悲しいこ…

Would you call me if you need my love?

いつか貴方と抱き合って笑いながら話す未来が来るのかな。 例えば他の誰かとのそんな未来は想像出来るんだけどさ、 何故か貴方とのだけは想像出来ないんだよ。 全く、そこまで卑屈にならなきゃいけないものか? なあ、いつも普通に話せてるじゃないかよ。 今…

The Kindhearted-Lie.

よく「気休めを言う方が残酷なんだよ」なんてなじる人がいるけどさ、 俺は残酷でもいいから気休めが欲しいんだよ。 嘘の残酷さも真実の残酷さも大して変わりはしない。 だったら、嘘でもいいから愛してると言って欲しい。 優しい嘘を永遠についていて欲しい。…

L'elisir D'amore.

参ったな、俺が間抜けなのは今に始まったことじゃないけどさ。 さすがにそんな話を聞いたら血の気が引くね。 全く、周りがみんな酔っ払いですぐに誤魔化せたのが幸いだよ。 はあ、どうも最近は感情が漏れ過ぎで良くないね。 そりゃ、君に触れるチャンスを逃…

Hello, my friend.

昨日は久々に高校時代の親友と話したよ。 俺は札幌であいつは大阪で、物凄い距離があって、 電話口で話してるのに向こうの表情すらも分かるんだ。 馬鹿な話をして、笑い転げてさ。 全く、お互い進歩が無いよな。 ネタを思いついたら、話を躊躇無くすっ飛ばし…

だから、この手を離さないで。

手のひらで雪を受け止めると、すぐに融けてしまう。 その形もよく見えないうちに消えてしまう。 そんなに見つめられるのが嫌なのかな。 地面に落ちればそのまま積もっていくのに。 綺麗なものはいつも誰かのものにはならないのかな。 君の手も、握ったとたん…

可愛い君が好きなもの。

ねえ、雪が降っているよ。 君が大好きな季節がやってきたよ。 僕も、こんな景色を眺めるのが大好きでさ。 街灯の下に立ってると、深い闇の中から白い羽が次々に降りてくるんだ。 何も無い空間から突然奇跡みたいに現れるように見えるんだよ。 すると、街灯の…

だから、僕はこの手を握り締めた。

小さい頃、僕は大好きな玩具をいつも持ち歩いていた。 大切なものだから、いつも持っていたくて。 大切なものだから、友達に自慢したくて。 大切なものだから、自分以外には守れないと思っていて。 僕はそれを力いっぱいに握り締め、どこにでも持って行った…

The other name of love.

俺が抱きたいと思う女が君だけだって事を、 俺は信じていいのかな? 愛されたいさ、そりゃ。 でも、俺は愛されるに足る人間でもないから。 温厚で真面目で天然っていう周囲の評価はあるけど、 こういう病んだ思考も俺の本質なんだ。 俺は君に愛されたい。 け…

The name of love.

結局の所、この感情を恋愛と呼ぶのか判らないんだよ。 今日は寒いからね、単に人肌が恋しいだけかもしれないし。 もう半年以上も誰かに触れていないからね。 ああ、要はセックスをしたいだけなのかもなって話さ。 なんだかんだ言って俺は男性だからね、性欲…

raison d'etre.

安全であることが俺の存在理由だからさ。 自分からは何も動かしてはいけないんだよ。 全てを受け止め、何も帰さない。 それが俺の期待されている役目だってわけ。 どうぞ、都合の良いようにお使い下さい。

Anonymous Wind.

「本当」なんて探してもどこにも無い。 傷付かない為に、傷付けない為に、 誰でも何かを隠している。 それでいいんだけどね。 あはは。 例えば自分の語ることにも、 口にすら出さないことにも、 隠してることは沢山在るよ。 やっぱり自分が可愛くて、自分に…

White Snow.

朝方は雪になるんだっけ。 君は喜んで窓から外を見るのかな? 貴方の好きな風景が眼前に広がりますように。

Purple Rain.

ひどい雨だったね、今日は。 明日もどうやら降るらしいし、困ったものだよ。 それにしても、こんな俺を気遣ってくれるなんて有難いよね。 その度に自分の空虚さが身に染みるんだけど。 俺は何も返せるものがないからね。 ああ、いっそ雨に溶けてしまえたらな…

Impossibility.

見えないから安心して過ごせるとは知ってるけどさ、 「見えないこと」自体に不安を覚えちゃ仕方ないよな。 「見えないから」その裏にあるものを怖がるとかじゃなくて。 でも、見えてしまうから嫌になることもやはり多くて…… ああ、何だか堂々巡りばかりだな…

Complexity.

ああ、面倒臭い。 別に俺がハラハラすることじゃないのは解ってるけどさ。 でも、俺はどうも遠くを見過ぎる癖があってね。 だからちょっとした段差にすぐつまづいてしまうんだ。 普通の距離感なら簡単に気付くものなんだけど。 ああ、面倒臭いな。 もっと刹…

Distance.

見ているだけでいいんだ。 私は貴方の理想の中の貴方に恋しているから。 そこに手が届くと、それ以外の貴方から遠ざかってしまう。 見ているだけでいい。

Gravity.

私は夢の重さを秤にかける。 私の腕は脆弱なので痛む。 私はそれを手から落とす。 空に堕ちたものにはもう届かないので何もしない。 いくつかの破片は断崖から滑り落ちる。 私はゆっくりと飛び降りる。