Preces meae non sunt dignae.

誰かを救うために自分を犠牲に出来るのは、強さじゃない。
例えば、自分を救う為に大切な人が犠牲になっていたら、
それはとても悲しいことに思えてしまう。
なぜ自分の為に誰かが犠牲にならなければいけないのだろうと、
自分自身を恨んでしまうかもしれない。
そんな想いを大切な人にさせてしまったら、
それはその人を救ったことにならない。
「僕は君の為にこんなに頑張って、沢山のものを失ったよ」
そんな自慢にならない自慢をして、
大切な人を深く傷付けるのは何の意味も無い行為だから。
僕はそんなことを繰り返して自己陶酔する愚かな人間だ。
僕は自分を犠牲にせずに誰かを救える強さが欲しい。
そんな強さを持っている人間は、
こんなことをうじうじと言わないとは知っているけれど。