可愛い君が好きなもの。

ねえ、雪が降っているよ。
君が大好きな季節がやってきたよ。
僕も、こんな景色を眺めるのが大好きでさ。
街灯の下に立ってると、深い闇の中から白い羽が次々に降りてくるんだ。
何も無い空間から突然奇跡みたいに現れるように見えるんだよ。
すると、街灯の光の下が別の世界みたいに思えてきてさ。
この透明な大気の中にいつまでも佇んでいたいと思ってしまうんだ。
モノトーンに塗りつぶされた世界の中で、
六枚の花びらを持った透明な氷の花々に埋もれて、
君への想いを抱えて、
永遠に凍りつきたい。