2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

Genesis.

一つの揺らぎが瞬く間に宇宙となったように、 あるいは一つの細胞が生物となっていくように、 私の中で膨らむ一つの予感が在る。 名付けようがない、私の破片。 あるいはそれは…… 言葉にした瞬間にいびつな形になってしまう、 そんな予感が在る。

Memorize.

どんなに美しい虚飾を紡いでも、 過去ほどには美しくはならない。 後ろを振り返ると世界は驚くほどきらびやかで。私が歩くまで其処に道は出来ないんだってね。 道は人が踏み固めていくことにより開かれ、 道が出来ることによって世界は発展する。不愉快な程…

Divine Comedy.

決して深刻になることをせず、 ただ軽やかに世界を渡りたい。 それを軽薄と罵るのであれば、 天使は断罪されるべきなのか? 私は酒を飲み、歌を歌いたい。 其処に在るのはただ歓楽のみ。 快楽が罪悪だというのならば、 天国の門をくぐる人々は常に、 全ての…

Silence is golden.

傷付けられた獣を抱いて、人は泣く。 「この子は頑張っている」と。 「こんなにも愛されようとしている」と。 だが、何故問わないのだろう。 誰が傷を付けたか。何故傷ついたか。 そもそも獣は其処に居るべきものだったのか? 可哀想だと思う優しい私が好き…

Lover's future.

どんな幸せな二人を見ても、 美しく結ばれる物語を見ていても、 その先に在る終わりを視てしまう。 結んだ手はまた違う手を握り、 愛を語り合った唇は違う唇に触れる。 それを悲しいと思う私は、 今日も一人で紅茶を飲んでいる。

The Edge of Dream.

自分の喉をナイフで突き刺す夢を見た。 すぐに意識が途切れるかと思ったら、 喉の奥に溢れる血を吐き捨ててしまえば、 驚くほど呼吸はクリアでさ。 焼け付くような痛みも、意識を覚醒させる方にしか働かない。 この汚れた血液が全て流れ落ちるまで、 眠りに…

Dance with Wolves.

誰かを信頼することなんて簡単だ。 誰かを信頼しようとすればいい。 それで裏切られるか否かは別問題としてだ。 周りから信頼されない仲間がいることと、 孤独ではあるが信頼されていること、 どちらがより幸せかについての答えは出ていない。

Falsebird flashes across the sky.

機械仕掛けの紛い物の鳥は、鏡で出来た空の中を横切って行った。 しかし大地(と暫定的に名づけられている場所)すらも鏡なので、 本当の空を僕は見たことがない。 ここにはただ乱反射され続ける可視光線があるだけなのかもしれない。 しかし、僕はその行為…

La mer.

海が見たいな。 故郷の海が見たいんだ。 夏になると、ちょうど水平線の上に夕日が沈んでさ。 毎日飽きもせずに眺めてたよ。 この時期は普通に対岸に沈んじゃってちょっと格好悪いけど、 その代わり、夜になると空気が澄んでるからさ。 水面に月が映って、光…

Masquerade.

その付き合わせた笑顔の下には何がある? 真実が幸せを運んで来たなんていうことは、 まだ経験してはいないけれど。 本当に、愛されていますか?

Long time no see.

今までで一番書いてない時間が長かったね。 特に何かあったわけじゃないけどさ、 言葉ってのは理由が在って書き留めるよりも、 意味も無く溢れさせる方が楽しいってことを再確認したよ。 ああ、やっぱり僕は歌っていなければ駄目だったな。 熟成させて旨くな…

Absurd.

これは滑稽な繋がりなのかもしれない。 誇れるような繋がりではないのかもしれない。 しかし、この時間を共有した僕達は、 間違いなく幸せだった。 格好悪くて、多少抜けていて、 そしてなお愛すべき友人達に、最大の感謝を。

Like window shopping.

君の顔を見てると、正直辛い。 この笑顔が手に入らないってことが、 いかに勿体無くて辛いことか解ってしまうから。 もっと可愛くなかったら、適当に受け流せるのに。 今は何だか凄く淋しいから、余計にね。 誰でもいいから抱き締めて欲しいって思ってる時に…

What a beautiful world.

余りにも美しい世界だ。 一切の無様なものを否定し、 煌びやかな物と活発な人々に溢れ、 今日も輝く美しい世界だ。 私はそんな世界に対して、 唇を噛み切って流れた血を吐きかける。 そして、中指を深々と突きたて、 ゆっくりと折り曲げる。 誰かを否定して…

Verse or Recipe.(annex to "S-T Etudes")

引用に引用を重ね、 虚構に虚構を重ねて、 私は成った。 そうつぶやく言葉すらも引用。 あらゆる創造性はかつて在った形式に押し込まれ、 安心した。 言葉が浮かんでくる。 私がかつて耳にした言葉だ。 しかし、それはこのような言葉だっただろうか? 軽微な…