Solitude.

物凄く淋しくてさ、今。
ああ、多分これは柄にも無くほろ酔いだからだろ。
普段はサワー一杯程度じゃ絶対に酔わないし、
酔うときはウィスキーをボトル半分くらい空けなきゃないから。
泥酔か素面の二択しかないのが俺の常だからね。
話が逸れたな。たまには本音を言おうか。
淋しいよ、凄く。
独りは本当に嫌だよね。
本当はさ、誰でもいいから朝まで側にいて欲しい。
独りで寝るのは本当に辛いから。
ある意味セックスをしたいのと同義ですらあるのは認めるよ。
それはさ、誰かの体温を感じていたいってのと、
俺が抱かれるに値する人間であると思われたいから。
でもね、俺は安全な人間ってのがアイデンティティだからさ。
確かに俺は女友達は多いけどさ、
それは俺が絶対に手を出してくる人間じゃないって信頼されてるからで。
全く、我ながら損な性分だよ。
まあ、そんな悲しいセックスなんて余計虚しいけどさ。
でもね、本当に好きな人にすらそう思われてるとしたら?
……はは、全くもって損な性分だ。
ねえ、誰か側に居てやるって言ってくれ。