Valse sentimentale in F Minor.

結局の所、俺には誰も救えない。
この腕では何も抱えられず、
この口ではどんな意味のある言葉も紡げず、
この脚では地に立つことさえままならない。
なのにどうして誰かを救おう、誰かの為に尽くそうと言える?
誰かを救いたいと思うことすら自惚れなのに、
それが成せるかどうかなんて考えるまでもないじゃないか。
誰からも嫌われず、どんなしがらみからも逃れたい、
そう願って行動してきた結果がこの無力さだ。
何も成し得ないだけではなく、
何もかも失う日も近いのだろうね。