What a beautiful world.

余りにも美しい世界だ。
一切の無様なものを否定し、
煌びやかな物と活発な人々に溢れ、
今日も輝く美しい世界だ。
私はそんな世界に対して、
唇を噛み切って流れた血を吐きかける。
そして、中指を深々と突きたて、
ゆっくりと折り曲げる。
誰かを否定して走り続けるもの達を、
掻き回し、掻き出し、溢れさせる為に。