Miserere.

僕が君に出来ることは実に少ない。
いや、殆ど無いと言ってもいいのだろう。
弁護の言葉は虚しく響くばかりか、多くの人の傷を抉る。
罵る言葉は何よりも僕の思い出を傷つける。
君の元に駆けつけても此処に居ても状況は何も変わらない。
ただ僕は、「哀れみたまえ」と祈るだけだ。
……何を哀れむべきなのか、答えは未だ出せないけれど。