Virgin White.

全て無彩色に塗りつぶしてくれる優しさ。
秋の色彩は僕達にはあまりに眩し過ぎるから。
不定形の羽は躊躇いがちに降りてくる。
果てしなく融け続けながら世界を埋め尽くす白。
僕と世界を遮断する溜め息。
目に映るものは曲線と明度の差異の集積。
透明な大気。
僕と君を遮るものは無く、僕と世界に何の接点も無い。
僕は雪の日をいつも夢見ている。